Liszt & Schumann - Poul Rosenbaum
【邦訳タイトル】リスト&シューマン
【演奏者・録音】ポール・ローゼンバウム 2002年
【カタログ番号】CLASSICO CLASSCD 433(輸入盤)
1. ソナタ ロ短調(リスト)
2-13. クライスレリアーナ Op.16(シューマン)

主にアメリカやヨーロッパ、メキシコなどを活動拠点とするデンマークのピアニスト。日本の知名度はほぼゼロと見てよいでしょう。ロ短調ソナタは古今東西におけるワースト1を争えるようなレベルです。冒頭から主題にかけては特に酷い仕上がりで、音が抜け、左手の粒立ちの悪さたるや壊滅的です。ひょっとするとブランク明けの録音かもしれません(?)(視聴→ http://www.poulrosenbaum.dk/start.html )中間の叙情的なスローテンポ部分や後半のフーガに苦痛はありませんが、曲全体としての評価を押し上げるほどの個性はありません。クライスレリアーナはソナタに比べてずっとまともにきこえます。と言っても、やはり急速な展開は息苦しく、本来の符点リズムや精緻な和声を忠実に辿れないのはもどかしいものです。少なくとも日本で評価され、広く親しまれるには厳しいと断言せざるをえません。
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